★因縁決着

若本御大のナレーションでテンションが上がる。長ったらしい煽りも酒飲みながらなら意外と観てられるな。さぁ、始まるよ!WBC世界フライ級タイトルマッチ:内藤大助×亀田興毅

客入りはなかなかによく見える。入場時の歓声は王者のが断然大きい。内藤もうスイッチ入ってる。挑戦者も余裕を装ってはいるが心中はどうなんだろう。
グローブタッチはなく試合開始。圧力をかける内藤だが興毅のノーモーションの左ストレートもいい感じか。左ダブルを狙う挑戦者。両のフックを振るう王者。あっちゅう間に1Rおわたw低い姿勢からパンチを伸ばす内藤、迎撃を図る興毅。両者いい動き。内藤の右オーバーハンドは興毅ガード。興毅の左がいい。内藤早くも鼻血。徐々に興毅に余裕が窺えてきたが、まだ流れはどっちとも。興毅は時折アッパー。うまく脚を使えてるが離れ際に内藤のフックが入ってる。4R終了間際に内藤がコ−ナーに詰めるも、クリーンヒットはなし。オープンスコア39-37で興毅、38-38イーブン×2。俺的には39-38で興毅。
自分の距離をうまくとってる興毅。中間距離、或いは踏み込んでの左がキレとる。内藤は懐に入りきれないものの、フックは当たるしストレートが伸びてきた。ボディもっと欲しい。ガードの上から右を叩きつける内藤、またちょっと鼻血が。しかしやはり近距離では内藤。折り返しの6R辺りから若干間合いが縮まったように見える。でも興毅は脚の使い方うまいな。鼻が変形してきた内藤、呼吸しづらそうだが手数が減らない。しかし興毅のカウンター、それでも内藤また右のフック。未だ一進一退。2度目のオープンスコア、74-7875-77×2でいずれも興毅。俺は76-77でやっぱり興毅。これ内藤きついぞ。
これを聞いて気分をよくしたか、興毅がノッてきた。強引に詰める内藤に対しショートで的確にカウンターをとる。徹底した、丁寧なアウトボックス。内藤ジリ貧になってきたぞ。大した見せ場もないままラストラウンド。距離が近い。後がない内藤、しかしビッグパンチは当たらず。共にダウンないまま終了のゴング。ロマンティック止まった…
判定、116-112117-111×2…興毅に凱歌。俺は116-113で興毅。これを聞いてマットに倒れ伏せる新チャンピオン。ファンに頭を下げる旧チャンピオン。興毅は無敗のまま2階級制覇。内藤は6度目の防衛に失敗。
勝因は徹底したアウトボックス、特に効果絶大だったのが左のショートストレートだなー。内藤のスタイルに手を焼きつつも、ウィークポイントをしっかりガードして小さいパンチを的確にヒットさせた。塩っけが高かったとか言われそうだが、勝ちに徹した結果かね。逆に内藤がえらく無策だったなぁ。スタミナと手数は凄まじかったが、もうちょっと何か作戦はなかったのかなと思う。それと、挑戦者より硬かった。重圧がこれまでの比じゃなかったかね。
興毅はいつまでフライ級に留まるのかね。とりあえず次はポンサクか。いくらなんでもこれは逃げんだろうw内藤の今後が若干気になる…