★死の医師、V2

K-1 WORLD MAX 2010決勝!

持ち前の高速ブローで一気に緊張感を張り詰めさせるザンボ。特に左ボディと被せる右、まぁいつものザンボなんだがいつも以上にキレキレ。パンチを当てたいらしい長島だが、ボクテクの差は如何ともし難い。ダウンこそ何とか拒んでるが足にきてる。最後3Rで何とか仕留めたザンボだが、中盤に長島の前蹴り(三日月蹴り?)を効かされ明らか失速していた。次に響きそう。

クラウスどんどんガタマになってるな…距離をとりたいゲボルグに対し強引に詰めるクラウス。ゲボルグのローがキレてる。カウンターブローとテンカオも恐いが、前に行くしかないクラウスは超至近距離でパンチを振るうもクリーンヒットがない。右ボディいいんだけどな、次に繋がらない。やっぱりチャンピオン巧いなぁ。連覇へ向けて好発進とはいかなかったが、まぁ順当に緒戦突破。

  • ドラゴ[3R判定3-0]モハメド・カマル

ダイジェスト。2Rと3Rダウンを奪ったドラゴが準決へ。ただだいぶ消耗してるっぽい?

いつもの蹴りに加え右クロスなんかもいい感じの佐藤。グロガフスキー(名前が言いにくい)も地味だが果敢でプレッシャー負けしない。振りが大きいもののロングレンジのパンチは当たると危ないかも。足を効かされてるのは目に見えてるんだが我慢強く攻めるグロガフ、かなり手を焼いたものの佐藤が何とか振り切った。延長かと思ったけど。

MAXでやる意味が微塵もない誰得カードだったが、蓋を開けてみたらまじでひどかった。少しは空気読んで汚い殴り合いでもしてみろっつの。

3Rのみ。久保の完勝か。ヒロヤたんもう価値なくね?

さぁ準決…って1Rカットとかまじ勘弁ふざけんな。ゲボルグがペースを握ってるがザンボのしつこいプレスが功を奏し始めてるよう。ボディが欲しい。後がないザンボだがそれを空転させるゲボルグ。時折揺らいではいたものの、あと一歩を許さなかったゲボルグ、賛否両論ありそうだがやっぱり見事なアウトボックス。

固そうな拳と蹴りの応酬。佐藤のヒザがえぐい角度で決まるがドラゴも持ち前の根性で打ち返す。長身を浴びせるようにして蹴りを押しこむ佐藤。3R逆転を狙うドラゴのパンチに顔面を捉えられるも辛うじて凌ぐと、えらく消耗したがドラゴへのリベンジを果たすと同時にゲボルグの待つ決勝へ。

MAX初の連覇か、2人目の日本人世界王者か。じわじわ出てローの佐藤、慎重に距離をとって左右のストレートを返すゲボルグ。まだ拳のスピードもキレも健在、パンチで確実に主導権を掴んでる。佐藤の右ストの破壊力は確かだけど、パンチの勝負では明らかに不利だ。ゲボルグは基本ストレートだけどタイミングとか抜群に巧い。3R倒しにかかるゲボルグ、自由自在にブローが飛ぶ。一発逆転を図る佐藤だろうがもはや手が出ない。“ザ・ドクター”強すぎるわこれ。完勝でV2。
最後は佐藤に佐藤の試合をさせなかった。互いに消耗した3試合目だったが、それでもあの巧さだもんな。ワンマッチでもそうそう崩せないんじゃないの。ブアカーオやアンディを追放したらとんでもない絶対王者が誕生したみたいだね。あと今回結構ザンボ頑張った。日本人にはなかなかに厳しいトナメだったけど、いやしかし面白かった。