★チャンピオンの勇気は被災地に届いたと願いたい

先の震災の影響で両国から神戸に急遽変更に、そしてチャリティーイベントとなった日本人世界王者トリプルタイトルマッチ。

粟生はフェザー級時代はなせなかったV1に成功。計量で躓いた元暫定王者のグチェレス、見るからに身体がぶよってて、フィニッシュもボディだった。粟生がきっちり締めてくれてよかったよ。
西岡のモンスターレフトが今日も炸裂。地球の裏側からやってきた鉱夫ボクサーの強打にひやりとさせられるシーンもあったが、地力の差を見せつけてくれた。若干相手に付き合っちゃってるような感じがあったけど、終始落ち着いた試合運びだった。ムニョスは粗っぽいながらも結構タフだったし挑戦者らしい果敢なグッドファイトだったね。
そして衝撃のメイン…うーんやっぱりフェザーは厳しいのかなぁ長谷川。足が全然動けてなかったし、力んでるようでキレがなかった。なのにえらく打ち合いたがるし(バンタムの頃バッタバッタと倒してたときの感覚と今の階級とのギャップなんだろうか、今ひとつ歯車が噛み合ってない気がする。それとも何かカッカきてたのか?)、モンティ戦でバレちゃった打たれ脆さをまたも晒すことに。彼本来のボクシングはまたも観られなかった。残念。今後どうするのか要注目。
ジョニゴンの実力はもちろん間違いないものだけど、今日の長谷川の敗戦はとても勿体ないものだと思う。しかし最後の右は見事に狙い撃たれたね。「長谷川の弱点をいくつか見つけた」ってのはブラフじゃなかったのかな。
粟生西岡に長谷川も続けばチャリティーとしても神興行になったんだろうが、現実はそう甘くないよね。予定調和じゃないもん。